オールドキリム 玄関

中央アナトリア、コンヤのオールドのジジムです。 中央の大きなメダリオンや、インパクトのある色使いが目を引きます。 しっかりとした力強いジジムがほどこされています。 濃いピンク、青味の紫、黄色と、メインの色どうしが互いに引き立てあう色同士で、さらに白が入ってあざやかなコントラストを作ります。 カラフルなのですがすっきりとしていて、表面にはオールドらしい質感も見られますが、色使いが古さを感じさせないキリムです。 ぐるぐると取り囲むような柄の織りは、ジジムの質感がとてもよく活きているかもしれません。ジジムの良さを楽しめるデザインです。品番　： K23605 サイズ：..

中央アナトリア、コンヤのオールドキリムです。 ほぼ正方形の小さなサイズにビビッドな色とシックな色をおり交ぜ、ジジム織りで模様がほどこされています。 濃い茶色は地織りの色です。メダリオンの連なった鍵模様はドラゴンのモチーフですが、中央から、枠がジジムによるものと、文様がジジムによるものと、両方ともジジムによるものとがあることがわかります。これによって、色彩の変化だけではなく、単調さや平坦さもなくし、立体感や変化をつけられています。 キリムには模様や色使い、デザイン、織りの変化などによって、さまざまなこうした「動き」のような奥行きや変化がつけられているように思えます。それは意図したもの..

中央アナトリア、コンヤ地方のジジムです。 小ぶりのサイズですが、全面がジジム織りとなっていて、手間がかけられた一枚です。 コットンを用いた白いジジムの部分と濃い茶色の部分とのコントラストがくっきりと際立っています。その中に浮いているようにオレンジがかったピンク色のメダリオンのような文様が、また際立って立体的に見えます。遠目にはこの濃い茶色の部分は通常の平織のように思えますが、近くで拡大してみるとこの部分もジジム織りでなっていることがわかります。本当に総ジジムなのです。 そのため、かたくしっかりとした織りになっていて、それが重厚感をもたらしているので玄関などに合いそうです。小さく落ち..

コンヤの個性的なオールドキリムです。 全面にわたる細くこまかな凹凸模様は、櫛や指を模したものと言われます。織りの過程を想像すると、気が遠くなるようです。 そうして形成されたいくつものメダリオンそれぞれに、カラフルな美しい色が織り込まれました。 特に規則性や決まりはなく、全体の様子を眺めながら、あるいはその時々染め上がった糸の量と相談しながら、色をあてはめて いったのでしょうか。そのランダムさがある意味での完成された美しさであり、織り手による一期一会の色使いの味わいを、 見せてくれています。 にぎやかなのにうるさくない、明るいのに落ち着いている、落ち着いているのに暗くない..

トルコで、質、量ともに一、二を争うキリムの産地、マラティアの美しいアンティークキリムです。 織られてから100年近い時を経ているアンティークキリムには、独特のこなれ感と深い味わいがあります。 このキリムは、まず柄がとてもめずらしく、ユニークです。全体の構図をみても、なかなか見かけないデザインです。 左右が対称で、きちっと織られていて、織り手の技術だけでなく、性格も垣間見えるような気がします。 ウォッシュをかけたデニムのような風合いや、馴れた織り地やジジムの目、本来ならアメリカ国旗のようなはっきりとした色合いのこのキリムが、アンティークにまで育つことによって、どんな空間にも馴染み..

色鮮やかなマラティアのジジムです。 上半分と下半分が異なったおもむきで織られているのがユニーク。 同じ黄色や青、茶色などを使って同じ赤の平織りにほどこされたジジムですが、白や黒の糸の有無や模様の違いで全く違った表情を見せてくれます。とくに広い面積を占めている上の赤の平織りの染色がとても美しく、全体を明るくし、見るものをぱっと明るい気持ちにしてくれます。 大胆で野性的で、シンプルな上の模様と、緻密で精巧で、きちっとした印象の下の模様。それぞれに二つの顔を楽しめる華やかなキリムです。 小さなサイズできりっと鮮やかで個性的なジジムは、とても鮮やかなワンポイントになります。..

マラティアのオールドのジジムです。 赤とインディゴ、そして白のコントラストがはっきりと力強い一枚でありながら、実際に見るとそれぞれの色はとても自然です。 赤には淡さもあり、土の色を帯びたようなぬくもりがあり、インディゴには、深い紺色の中にもインディゴらしいウォッシュ感が。 染めの鮮やかさが、そういった淡い部分、薄らいだ部分によってより強調されるという、自然の創り出すものの完全さ。を このキリムに限ることではありませんが、感じることができます。 それは見る方が意識的に気づく、気づかないの問題ではなく、誰でもがどこかで深く感じているものです。 それが独特の安らぎや癒しをもた..

質、量、ともにトルコで一、二を争うキリムの産地であるマラティアのチュワルです。 荷物を入れて運ぶため、外で「見せる」ことも意識して織られたのが感じられる色や装飾です。 特に、はっきりとした色彩とジジムの織りが素晴らしいキリムです。 上下の縞模様の赤は、明るい輝きを放つ真っ赤。 真ん中のベージュの帯を中心に上下に均等に織り込まれたジジムはとても美しく、素晴らしく正確な手仕事です。 そこに織り込まれた赤色は、フィールドのそれとはまた異なるトーンで、強く深い赤色です。 野性的でシンプルな横縞の平織と、精巧なジジムのコントラストが面白い、あざやかなチュワルです。 ソファの背..

質、量、ともにトルコで一、二を争うキリムの産地であるマラティアのオールドのチュワルです。 チュワルとは貯蔵袋として使われたキリムのこと。 ほぼ60cm四方の正方形のフォルムです。 全体の印象は、どこか黄金に光るような、明るい輝きを感じるキリムです。 ジジムの部分の、厚みをもつしっかりとした織り地とは対照的に、麻のような雰囲気をもつ複雑な色合いの地織りは ナチュラルで、ゆるく柔らかな織り。それゆえに扱いやすく、中心で折りやすいので、背もたれやベンチなどにも とても使いやすいタイプです。 明るい、日差しのような柔らかなナチュラルさが心地よく、他のチュワルとはひと味ちがっ..

質、量、ともにトルコで一、二を争うキリムの産地であるマラティアのものです。 「見せる」ことを意識して織られたのが感じられる、色や装飾で、特に、染色とジジムの織りが素晴らしく、このキリムの魅力です。 上下と中央のボーダーの黄色は、黄色というだけでは表現できないような、黄色を何度も何度も塗り重ねたような、濃い、とも深い、ともちがう、強い強い黄色です。 また、ジジム施された部分をみると、びっしりと細やかに目が詰まっていて、精巧な織りです。 染め色も美しく、とくに目を引くオレンジの染めは、オールドとは思えないほどです。 野性的でシンプルな横縞の平織と、精巧なジジムのコントラストが面..

マラティアのチュワルです。 織りはしっかりしていますが、かなり使い込まれた感じの織り地やジジムの風合い。 それに対して、あざやかなままの美しくメリハリある色が印象的です。 おそらく重い荷を入れて過酷な使用にも耐えてきた強靭さと、意思のようなものが伝わってくる 力強い一枚です。中央のひも上のフリンジとともに、上下のフリンジや左右のふちかがりも、よいアクセントです。 タペストリーや大きめのリビングチェアなどの背もたれにかけても素敵です。 品番　： K24053 サイズ： 85cm x 100cm 産　地： トルコ 年　代： オールドキリム 素　材： ウール × ウール..

マラティアのオールドキリムです。 ソフレと呼ばれる食卓用のキリムで、このようにほぼ正方形のものは、上に木の板などのお盆を置いて、小麦粉をこねてパンを作ったり、焼きあがったパンを包んで保管したりに使用されました。 テントの中で、この周りに女性たちが座り、実際にそのような生活がこの上で繰り広げられていたのです。 全体にジジムが施されて、丈夫な作りになっていますが、良く使われたこともうかがわれて、味わいがあります。 なんとなく色使いや柄も、家族の「和」や「絆」がイメージできるような、キリムです。 家族の円満を願って、ソフレを持たれるのも素敵かもしれません。 もちろんインテリア..

中央アナトリア、タウラス山脈の南に位置する、ムットのオールドキリムです。 こちらはヤストックと言われる、細長い背もたれのクッションだったもので、テント内でくつろぐときなどに使われていました。 濃紺に暗めの深いオレンジの横縞、重厚感のある色調に、グレーやベージュや茶色などを加えて、しっかりとした力強いジジムの装飾がほどこされています。 その重厚な濃く深い色彩が、全体にまんべんなく、ほどよく褪せて、穏やかさを併せ持つほどにまで育ってきました。 静かな色調に、ジジムの白い糸のコントラストが引き立っています。 様々なタイプのお部屋に非常にイメージしやすい、合わせやすいキリムです。 ..

一面に丁寧にジジム織りがほどこされた、オールドのチュワルです。 チュワルはもともと貯蔵や収納のために使われた袋で、遊牧の移動の際には人の目に触れるものでもあったことから、 このように美しい装飾がほどこされているものがほとんど。多くは縞模様の地織りに、補強と装飾をかねたジジム織りなどの 模様織りがほどこされています。 その中でもこちらはほとんど全面がジジム織りの、大変手の込んだもの。しかもデザインがとても緻密で織りも正確。 熟練した織り手の、高度なテクニック、シックな色合いのセンスなど、なかなかみられない一枚。 小ぶりゆえのこのディテイルです。品番　： K2006..

もともと袋ものであったと思われる、小型のオールドキリムです。 小さいサイズの中ながらジジム織りが施された模様の切り替わりが、なんだかうねりのように エネルギーを感じます。 色や模様の重厚感と、フリンジの野性味のバランスが味わい深く美しい一枚です。..

110年ほどになると思われる、シャルキョイのアンティークキリムです。 シャルキョイは、「アナトリア」と呼ばれる小アジアのトルコと海をはさんだヨーロッパトルコ側にあり、キリムも独特です。 シャルキョイのキリムは、細い糸で緻密に織られているのが特徴で、品質の高いことで知られており、人気がありますが、その通りこちらのキリムも芸術的な緻密さをもっています。鳥や生命の木など、シャルキョイキリムに特徴的な模様が非常にバランスよく、正確に配置されていますが、さらにこの作品の非常に稀有な点は、明るく美しい色づかいにあります。 とくにフィールドを彩る鮮やかなオレンジは、貴重であることは言う..

ヨーロッパトルコに位置する町、シャルキョイのオールドキリムです。 シャルキョイのキリムには個性的な特徴がありますが、こちらもシャルキョイキリムらしく、細く撚られた糸でとても緻密に織られた織り地をしています。 色使いやデザインにもシャルキョイキリムの特徴が。赤と、白、青を使った配色もそうです。青はここでは水色、赤はオレンジとアレンジされていますが、伝統的なシャルキョイの印象をなんとなく持っています。デザインも、使われるモチーフは典型的なシャルキョイキリムのそれと違いますが、フィールドとボーダーの間合いの取り方、といったような全体の構図や配置のパターンにやはりシャルキョイを感じます。一瞬ニ..

フリンジの糸を見ていただけるとおわかりでしょうが、 とても丁寧に撚られた素晴らしく細い糸で織られたキリムです。 そのため、織り目は大変密になっていて、繊細。サイズは小さいですが、 おそらく目の数は大きなものとも引けを取らない大作です。 やさしいアプリコット系のフィールド部分にみられるアブラッシュも味わい深く、 温かみのあるブラウンとのコントラストも美しく、柄も洗練された印象です。 時間をかけて柔らかく馴染んだこのオールドキリムはこの上なく軽く柔らかく、 手に取って驚かれることでしょう。 クロスのようにお使いになったり、壁に飾ったりしても大変素晴らしい..

ヤストゥクのオールドキリムです。 玄関サイズですが、初めてのキリムとしても取り入れやすい大きさで、 キリムとしてイメージされやすい柄や色ですので、ワンルームのソファの足元などに置いてみるのも素敵です。 温かみがあってかわいらしく、カラフル。そしてカジュアルな印象です。..

小さいですが存在感は充分のジジムです。 細かく正確に、美しい柄が織り込まれています。 このように織り目が整然としていると、ジジムの織り目がとても立体的に見えてくるから不思議です。 整然とした、きちんと対称な織りの目、濃いブラウンと白がこのキリムにメリハリをつけています。  ..

全面に丁寧なジジム織りがほどこされたヤストゥクのオールドキリムです。 かなりコンパクトなサイズですが、美しいジジムがとても個性的。 時間とともにこなれてつやを増したベージュや黄色、オレンジ色のジジムには、オールドならではのつややかな光沢感が生まれています。 玄関やちょっとしたお部屋の入口、チェストの上や花瓶や生け花の下、床の間などにおいても個性的で素敵です。 タペストリーとして、絵のように飾っても。..

キリムは、遊牧民の生活から生まれた実用的な織物です。敷物としてだけでなく、布団や衣類の収納にも利用されるほか、時には穀物などの食品を収納するための袋として、そして時には赤ちゃんのゆりかごとしても使用されます。..

ズイリ織りがほどこされたヤストックです。 ズイリ織りとは、平織の地織りに追加の横糸を入れながら織ってゆく技法です。縦糸を数本飛ばして、浮き上がるように入れてゆきます。 入れられた文様はジジム織りとはまた違った表情をもつ刺繍のような織り目になります。 ヤストックとは、細長い背もたれ用のクッションのようなもの。遊牧民たちは、テントの中ではこれに体を預けてくつろぎました。 ウールそのものの色や質感を生かした平織地一面に、ズイリ織りの装飾が綺麗です。 模様の中に使われた色はグラデーションをなし、全体をみると、虹が向こうから透けて見えているような印象です。 ズイリ織りの織り目が浮..

アダナのアンティークキリムです。 品番　：K25116 サイズ：54cm x 83cm 産　地：トルコ 年　代：アンティーク 素　材：ウール x ウール..