ヘレケはイスタンブールから東に60Kmほどのところにある小さな町です。
ヘレケの絨毯の歴史は、1843年にオスマン朝の皇帝アブドゥルメジドによって繊維産業が招致されたことにより、テキスタイルの町として発展したことで始まります。が、1878年に火災により工場はほぼ消失、大きな打撃をうけました。
しかし1891年にはクラやラディックなど、著名なトルコ絨毯の産地から熟練の職人を集め、さらにペルシャからも一級の技術者を招いて絨毯造りを始めます。ヘレケの美しいフローラルデザインは、この時生まれました。
制作された品は宮廷に献上されました。ヘレケ絨毯は宮殿のために織られ、発展し、その美術性を高めていきます。
20世紀に入ってからは、欧米にも高い評価を得て広まりました。
厚みをもち、強さも兼ね備えています。
現在ではトルコを代表する美術工芸品として、欧米の王室や各国首脳に献呈されています。
優雅で洗練された模様、風格あるトルコの宮廷美を堪能してください。