オールドキリム K23071

西部アナトリアの地中海に近い町、アンタリア（アンタリヤ）のオールドキリムです。
アンタリアのキリムとは、そこで取引されたキリムの総称で、正確にはその近郊一帯で織られたものを指します。現代では、強い太陽の光に当てて褪色させるサンフェードというキリムがこの地域で作られています。
こちらのキリムは、整然と並んだメダリオンの模様がなによりも美しい一枚です。ひし形のメダリオンがいくつも並び、オールドの年代のアンタリアキリムのデザインの特徴の一つです。
淡い草色、グレー、ピンクベージュのような、赤みのあるうす茶色という、全体の淡いトーンにこげ茶の縁取りとオレンジのポイントで引き締まっています。
整然とした印象の中で、全体を通して配されたピンクベージュのようなうす茶色の染めむらがナチュラルな感じで、良いバランスを取ってくれています。
結構な大きさのサイズですが、最後まできちんと詰まった織りの素晴らしさも特徴です。