セミオールドキリム Mut K23132

30~50年前に織られたこのセミオールドキリムは、中央アナトリアの南に位置するタウロス山脈の麓、ムット（ムーツ・ムッツ）の遊牧民たちによる最後の頃のキリムです。
大胆でシンプルなデザインと、アースカラーのナチュラルな色彩がこの世代のムットのセミオールドの特徴でもあります。
標高が高く、染料の調達が厳しい環境のムットで、染め色としては手に入りやすく、そのためよく用いられる赤色を多く使い、色彩遊びをよく楽しんでいます。
えんじのような赤色に、大きなメダリオン。その中には鮮やかなオレンジ。そして黄色。美しいけれど単調で同じ傾向になりがちな色調を、コットンの真っ白さと黒い色、未染のウールのグレーを最大限に生かして、色彩のバリエーションを豊かにしています。
ワイルドさとメッセージ性のある大胆なデザインはムットのキリムらしいところ。そしてキリムらしいキリムとして好まれる雰囲気を持っています。
おしゃれな雰囲気と、現代のインテリアにもマッチするデザイン性で人気が高いタイプです。とくに初めて自分でキリムを育ててゆくのには最適な価格帯です。その上、こちらも草木染めと手紡ぎのピュアウールを楽しんでいただけます。