- Stock: In Stock
- Model: K24111
- サイズ: 157cm x 355cm
アナトリアの中北部、黒海地方といわれるエリアのチョルム(チョルン)を産地とするアンティークキリムです。
しかし黒海には接していない内陸性の土地で、中央アナトリアの特徴をもちます。
古代ヒッタイトの首都であるハットゥシャを初めとしてボアズカレ、ヤズルカヤと言うヒッタイト遺跡の拠点として古くからの歴史があり、
高い高原に入り組んだ山地が特徴的な地形で、いくつかの高原には灌漑が行われ、広い牧草地の風景も見られます。
ニ片からなるこの大作は、接ぎの美しさも見どころのひとつ。全面が模様で埋め尽くされ、色彩も非常に多彩。
地織りの部分のいくつかの色を除いては、多くの色がまんべんなくちりばめられていて、何色、とは表現しづらい難しさがあります。
地織りの茜色をおびたオレンジは、淡く優しく明るく、しかもところによっては土色も含み、それがなんとなくピンクにも見せるという、
ほかに見ない独特のいい色あいです。
染めむらででる織り地の白っぽさが、ウォッシュをかけたデニムのようなインディゴも、クリアなとてもよい感じの色合い。
オレンジと、内側を囲むベージュ/グレーと、インディゴの色合いのバランスと相性が素晴らしくよいのはおわかりでしょう。
ブラウンの縁取りや白い織り地部分も、全体をはっきりと見せて明るいメリハリをもたらします。
年代物であるにもかかわらず重すぎない雰囲気はやさしい色合いとともに細くよく撚られた糸でしっかりと織られているから。
なめらかそうなその風合いに、ウールの質の良さを見ることができます。
このように、小さい幾何学模様のモチーフが詰まったスクエアに区切られたフィールドや、鮮明で多彩な色彩は
この地方のキリムの大きな特徴の一つです。
しかし、くっきりとしているのに穏やかなこの色彩や、三重ほどになった個性的な上下ボーダーは大変オリジナリティに溢れています。
歴史あるまちの、貴重な大作です。
サイズ: 157cm x 355cm
産 地: トルコ
年 代: アンティークキリム
素 材: ウール × ウール