Konya Obruk コンヤオブリュクアンティーク K23398

中央アナトリア、小アジアトルコのちょうど真ん中あたりに位置する、オブリュクのオールドキリムです。
かつてはヨーロッパとアジアの交易ルートとして栄えた都市でした。
オブリュクの伝統的なデザインのキリムは世界中に知られています。礼拝用のミフラーブ文様、その先端と、両肩に生命の木が置かれている、このようなデザインです。
こちらの場合は、ミフラーブの内部の中央にも生命の木が描かれています。
白っぽい羊毛と草色、ピーチピンクにグレーといった淡い色たちがやさしい印象で、濃い色が多いオブリュクのお祈り用キリムとしてはめずらしい色合いかもしれません。
しかし、なにより織りの素晴らしさが魅力のキリムです。つやのある織り目は整然と整っていて、文様は緻密で正確で、手仕事とは思えないくらいにきちっと整っています。
デザインも美しく、「パーフェクト」な感じがしてしまうキリムです。
それでも染色の美しさ、色使いのやさしさ、織り地に生かされたウールのアブラッシュなどに穏やかなぬくもりがあります。織り手の女性像もこのキリムのようだったのではないか。
そんな風にイメージを膨らませてしまいたくなる、素晴らしいキリムです。