ジジムは、一見したところ刺繍のように見えますが、キリムを織り進めながら、平織りの織り地に指で別の色糸を
かけてゆく、という手法で作られたもので、刺繍よりもはるかに手の込んだ、難しい作業を経ています。
近年、遊牧民の激減に伴い、ジジム織りの技術は失われつつあるといわれています。
ここでご紹介する品々は、ほどこされたジジムがデザインの特徴となっているキリムたち。
手の込んだ美しいジジムが、使い込まれて独特の雰囲気を醸し出しています。
実際に遊牧民の生活の中で、貯蔵や収納のための袋だったもの、テント内の間仕切りや布団などにかけて、カヴァーとして
使いこまれたものなどで、オールドならではのしなやかさと深い味わいのある、素敵な品ばかりです。