セミオールド Mut Cecim K23206

セミオールドのジジムです。30~50年前に織られたもので、中央アナトリアの南に位置するタウロス山脈の麓、ムット（ムーツ・ムッツ）の遊牧民たちによる最後の頃のキリムです。
赤みの少ない、茶色とベージュの細かな横ストライプは染めを施していないウールそのものの色。とてもやわらかな色合いです。縞の境目に、お互いの色でステッチのようなデザインを施していることで、いっそうコントラストが和らいで溶け合い、カフェオレのように馴染み合います。茶色をシックに引き締めるネイビー、ネイビーと明るいコントラストをなし、なおかつ茶色と相性の良いオレンジや黄色。と、バランスの良い色合わせが、程よく刺激を与え、程よく安心感を与えてくれます。
ちょっとブランケットのような、カジュアルで温かみのある、親しみやすい風合いを持つジジムです。
この時期の商品化されていないキリムとして貴重な存在。現代のインテリアにも合わせやすいカジュアルなデザインもムットの特色です。
オールドの風合いも持ちつつ、価格もお手頃で、初めて自分で育ててゆくキリムとしても最適なもの。
もちろん、伝統的な草木染めと手紡ぎのピュアウールによる、本物の質感を楽しんでいただけるものです。